4月15日分。
壮絶な人生。
当日、迎えに来たのは、スーツ姿の叔父さん。見た目は優しそうで気さくな方。それが第一印象でした。家から3時間位走った所。温泉街でした。
到着すると、案内されたのは小さな旅館でした。女将さんが出て来て部屋へと案内されて荷物を整理していました。
そして、その夜は何もせずに夕飯を食べてお風呂に入って楽しく過ごしたのです。
しかし、次の日の朝、彼女の部屋に入ってきたのは、強面顔の男の人。
いきなり、彼女に仕事の説明をする。と言って、彼女に襲い掛かってきたのです。
驚いた彼女。そう彼女にはその様な経験など有りません。男性との関係なんて無かったのです。いくら大声で騒いでも誰も来ない。抵抗しても力で押さえられて身動きが出来ない。そう、レイプされたのです。終わってから男の人が言いました。今日からお前の仕事はこれだ。ただされるがままにされていれば良い。簡単だろう。と、彼女は震えが止まらなく涙が溢れて来る。一生涯忘れられない瞬間になったそうです。
そして、毎日、知らない男の人とこの様な事をするのが仕事。嫌だ!帰りますと言う彼女に対して、女将が一言。文句が有るなら親に言いなさい。あんたの親があなたを売ったのよ。もう、15年分の働きの報酬はあなたの親に支払ってある。嫌ならそのお金を全額返しなさい。返せないなら働きなさい。
この言葉に彼女は、死にたい。死にたいと決意した彼女は何度も命を絶とうとするのでしたが、その度に予想している女将に見つかり未遂となる。そして、一日、一日と過ぎて行く。仕事はさせられる。生きた気持ちは彼女には消えて行くのです。
15年分、彼女は15歳、30歳になるまでこの仕事をするしかない。
私は女性、女性としても終わる。私はこの世に生まれてこなければ良かった。
信じられない事です。しかし、現実とは有り得るのです。
親に裏切られ、売り飛ばされ、どれほど親を恨んだか。壮絶な人生の始まりなのです。
続く。