『心の架け橋』優

有料ブログ・心の架け橋・魂のお掃除

『シロ・と・アカ』第2話

10月3日

 

アカ・アカとは何か? シロが白い犬なら、赤は赤毛の犬なのか? 

 

はい。茶トラのネコちゃんです。 もうすっかり大人の男の子。野良猫。

風格もある野良猫、さすらいのネコでした。

 

茶トラなので、名前は、アカ・野良猫なのに、なぜか皆にナデナデされる。

 

ご飯も貰えるし、寝る所まで作ってくれる。シロと大違いの待遇と最初からなったアカ・アカの初日の夜は静かに過したようで、朝、社員が工場の正門扉を開けようとすると、足元に来て、ニャーと挨拶したそうです。そして、仕事中は出かけて行き、夕方に帰って来た。まるで、仕事に出かけるようにと面白いネコだと初日、2日目と可愛がられて行くアカなのでした。

 

 

 

一方、初日のシロが何をしたのかと言うと、繋いであった、太いロープの首輪の紐を噛みきって、工場近くの山道をウロウロとしていた。逃げ出したのです。

あの太いロープを噛みきって脱走するとは!

 

その時は、誰も原因を知らなかった。

 

バカな犬だと。捕まり、また、ロープで繋がれたのでした。

 

そして、次の日、なんとまたもや脱走していた。そして、今度は、約2キロ離れた最初の工場に戻っていたのです。

 

バカそうで頭が良いのか? 何がそんなに嫌なのか。

 

社員たちは、誰も居なくなるから寂しいんだよ。夜は怖いんだよ。俺だって一人では夜はいたくはないし。と、シロの心が分かる意見もチラホラと。

 

シロは嫌がり逃げる。赤は自分で好きで来る。シロとアカ。犬とネコ。何が違うのか?

 

 

後で分かった事ですが、工場の隣の山が霊道。それも大きな霊道。毎日、毎晩、沢山の霊魂がいたのです。シロは怖くて必死で逃げたのです。

アカは、霊魂と仲良しとなり過したのです。

 

犬とネコ、人間より優れている部分。霊達に敏感なのです。

 

 

まあ~シロは臆病だったのですね。

 

 

 

取り合えず お終い。