『心の架け橋』優

有料ブログ・心の架け橋・魂のお掃除

『色々なクリスマス』第3話

12月28日

 

僕は24歳独身

 

同じ工場に好きな人がいる。中々告白も出来なく、友達から進まない。

 

今年のクリスマスこそ! 絶対に誘って告白するぞ! と、必死にデート代金を貯めこんでいた。僕は都会の隣の田舎。クリスマスには! と、必死に働いて貯めたお金でデート。それも高級ホテルの最上階のレストラン! 早くに予約してある。プレゼントも買ってある。準備は完璧である。後は彼女を誘うだけ。

 

クリスマスまでに1ヶ月、まだいいか。

クリスマスまでに2週間。そろそろ言わないとマズイ。

クリスマスまでに3日前! さすがにやばいぜ!

 

あっっっ 明日はクリスマスだ。

 

まだ言えない。予約はしてある。キャンセルは出来ない。

 

よし! 決心して彼女に!

 

 

 

ねぇねぇ明日だけどさ、休みじゃん。クリスマスしない!

 

 

あっっ ゴメン 私、デートなの。

 

 

 

 

えっっっーーーーーーー 彼氏がいるとは知らなかった。 涙 涙 涙

 

 

落ち込んだ俺は、予約のレストランで一人でバカ食い! 一目を気にしないでバカ食い

 

どうせ、ふられて1人だつて見られている。ほっとけ! ぼけ! 

 

 

心はハリケーン。 そうだ飲むぞ! 都会で初めてのキャバクラだ!

 

 

あっっぁ 飲んで、飲まされて、ふんだくられて。あらら

 

ついでに風俗遊びへドロ酔いなのにいってしまった。

 

 

深夜に酔いがさめて気が付けば、一文無し。あっっっっ 25万は、財布に入っていたのに。あっっぁ。やってしまった。

 

 

あっっ寒いし、電車は無くなったし、金はないし、最悪のクリスマス。

 

 

駅のホームで朝を迎えて、風邪引いて、虚しさが残るクリスマス。

 

 

あっっっぁ。