『心の架け橋』優

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『変なオッサン物語』第21話

3月13日分

 

少年が6年生の頃。

 

相変わらず内職の手伝い。その内職の手伝い以外にも少年は働いていました。

 

う~ん。バイト、季節によって稼げるバイト。じつは、もっと幼い頃よりしていたバイト的収入元が有りました。

 

それは、カブトムシ:クワガタ、を捕まえて、買い取って貰うのです。田舎ですので、朝早く外灯の下に行くと必ずいる。カブトムシとクワガタ、売れないカミキリムシ等も沢山いるのです。

夜明けと同時に外灯の下へ行き捕まえる。

学校が休みの日には、1日、小さな山の中へと入り、木を物色。木にしがみ付いているカブトムシ、クワガタを捕まえるのです。そして、穴を見つけると、枝で穴の中をグリグリとすると、出てくるのです。

でもね、そこには、危険な生き物が沢山いるのです。

まず、大嫌いな蛇!毒のあるマムシ、そして、本当は猛毒のヤマカガジ、蛇だらけの山の中なのです。それと、木の穴の中は気お付けないとならない、穴の中には、大きな、ムカデがいるのです。

上を見ると、スズメバチが飛んでいる。少年は、その様な生き物を避けて、カブトムシ、クワガタを撮りまくりました。これがね結構なお金になるのです。

そして、頂いたお金は、全て母親に渡すのです。

 

それて、もう1つ、大きな収入源が有りました。

お米を取った後の田んぼに居ます。無数のバッタ、イナゴです。捕まえて捕まえて捕まえるのに稲刈り後の田んぼの中をかけまくる。捕まえたイナゴは、つくだ煮屋さんで買ってもらうのです。

イナゴは食べた事がない少年は、なぜ? この様なイナゴを食べる。それも高価、理解出来ないけど、大きな収入源、そして、運動が出来る。元気な少年には最高の収入源だったのです。

勿論、頂いたお金は全て母親に渡しました。

 

内職以外の収入源でした。

 

でもね、いくら母親にお金を渡し続けても寂しかった。

 

それは、いつも、晩御飯を食べた後の事でした。

 

 

 

 

続く。