『心の架け橋』優

有料ブログ・心の架け橋・魂のお掃除

『初恋はクラスメート』第4話

9月26日

 

突然 ハリケーンが! 私はあまりの風の大きさに吹き飛ばされてしまいました。

 

家のベットに貼り付けられてしまった。どうしてもベットから出られない。

 

もう私は動けない。ベットに体が合体して行く。あっっっぁぁ。 

 

 

 

ハリケーンは傷跡を大きく残して過ぎ去って行った。

 

 

ぁぁぁぁぁ・・・・・・・。

 

 

 

それは、彼のお父さんが転勤と決まり、早急に引越しをするとの事。長くなるので、家族全員で引っ越す。彼は転校してしまうのです。それも、10日後にいなくなってしまう。

あっっっ 私はベットから出られない。彼には会いたい。でも会ってしまうと離れられなくなる。あっっっ お願い、私も連れて行って欲しい!

 

私達の家は和歌山県、引越し先は茨城県。私には異動不可能な遠い所。私が大人だったら会いにも行けるし、私も引越しできる。だけどまだ子供。それも3年生。絶望。

 

 

ご飯も食べれない、食欲なんかない。両親は困ってしまった。

 

彼の方も大暴れしたそうです。俺は引っ越さない。ここに残る。お父さんは勝手に行けば良い。お母さんも行けば良い。俺は1人でここにいる。と大暴れしたそうです。

1人っ子の彼。私も1人っ子。あっっっぁ。

 

現実は子供がいくら騒ごうが迫ってくる。一日、一日と迫ってくる。

 

新学年、クラスも違う。彼は学校へはもう行っていない。私は欠席の日々。

 

とうとう引越し当日の日 私は彼に会いに行った。泣きながら引き離された2人。

 

彼をのせた車が視えなくなる。テレビドラマのようだった。

 

 

 

半月後、彼からのハガキ。写真のハガキ。学校が写されていた。

そして、元気かって。彼らしい言葉が書いてあった。私は急いで手紙で返信した。便せんで10枚は書いたかな。思いが沢山あって。

 

 

そしたら、彼からも手紙が帰って来た。

 

 

それから始まった、文通。

 

 

 

 

 

続く。