9月26日
突然 ハリケーンが! 私はあまりの風の大きさに吹き飛ばされてしまいました。
家のベットに貼り付けられてしまった。どうしてもベットから出られない。
もう私は動けない。ベットに体が合体して行く。あっっっぁぁ。
ハリケーンは傷跡を大きく残して過ぎ去って行った。
ぁぁぁぁぁ・・・・・・・。
それは、彼のお父さんが転勤と決まり、早急に引越しをするとの事。長くなるので、家族全員で引っ越す。彼は転校してしまうのです。それも、10日後にいなくなってしまう。
あっっっ 私はベットから出られない。彼には会いたい。でも会ってしまうと離れられなくなる。あっっっ お願い、私も連れて行って欲しい!
私達の家は和歌山県、引越し先は茨城県。私には異動不可能な遠い所。私が大人だったら会いにも行けるし、私も引越しできる。だけどまだ子供。それも3年生。絶望。
ご飯も食べれない、食欲なんかない。両親は困ってしまった。
彼の方も大暴れしたそうです。俺は引っ越さない。ここに残る。お父さんは勝手に行けば良い。お母さんも行けば良い。俺は1人でここにいる。と大暴れしたそうです。
1人っ子の彼。私も1人っ子。あっっっぁ。
現実は子供がいくら騒ごうが迫ってくる。一日、一日と迫ってくる。
新学年、クラスも違う。彼は学校へはもう行っていない。私は欠席の日々。
とうとう引越し当日の日 私は彼に会いに行った。泣きながら引き離された2人。
彼をのせた車が視えなくなる。テレビドラマのようだった。
半月後、彼からのハガキ。写真のハガキ。学校が写されていた。
そして、元気かって。彼らしい言葉が書いてあった。私は急いで手紙で返信した。便せんで10枚は書いたかな。思いが沢山あって。
そしたら、彼からも手紙が帰って来た。
それから始まった、文通。
続く。