『心の架け橋』優

有料ブログ・心の架け橋・魂のお掃除

『変なオッサン物語』第13話

1月18日分

 

少年は一等を目指している。思いっきりスタートした少年は!

 

走り出してコースの半分までは一位!

 

ところが、コースの内側にヶ所ヶ所にコース内に入らない様に上級生が座っている。

 

その1人の上級生の所を過ぎる瞬間!

 

バターン!少年は転倒する。

 

何が起きたのか!

 

それは、上級生が足をコース内に伸ばしたのです。伸ばした足が少年の足に!

 

転倒、少年は必死に起き上がり走り始めますが足が痛い。膝を思いっきり地面に叩きつけ、血が流れている。痛い、必死に走るが、最後尾。最後尾でバトンを渡す。

 

走り終えた少年の所に先生が駆け寄り、足の治療となる。

 

なんとも、何で?足を伸ばすの? チームは予選敗退となってしまった。

 

治療を終えて戻ってきた少年の目に飛び込んで来たのは!

 

騒いでいる。先生が何人も集まっている。大きな声。

 

そこの真ん中で大きな声を出していたのは!

 

幼稚園で仲良くなった少年の友達。小学校の近くのお金持ちの子供。

 

友達が怒鳴っている。相手は5年生らしい。足を伸ばした5年生に!

 

ふざけた事するな!なんで足を伸ばした!俺は見ていた!あやまれ!

 

と叫んでいたのです。必死に止めに入る先生達。5年生は小さくなって無言の様に視えたのです。

 

物凄い勢いで迫る友達。少年はかけより有難う。もう良いよ。と友達に声をかけて2人は戻ったのです。

 

今でもよく覚えている。あの俊寛。友達とは有難いと少年の心に確りと埋め込まれたのです。この友達とは大人になっても、1番の親友となり色々な事を共にする中となるのです。

 

楽しみにしていた部落リレーでの一等賞! はかなくも遠くに行ってしまった。

でも、もっと素晴らしい事を少年は手にいれたのです。

 

幼い心でも親友の有難さ。