1月12日
5歳の頃
コラー ! 少年は逃げた!必死に逃げた!
コラーっと大声で少年を追いかけて来るのは!
外を履く竹ぼうきを高く持ち上げて追いかけてくる!
こわ~い顔した! 4才年上の姉。
少年は悪い事はしていない。でも追いかけられる。
竹ぼうきで叩かれたら痛い。少年はいつも追いかけられていたのです。
原因は、姉の遊びに行く時に着いて行く。すると、来るなと怒られる。
可愛そうな少年なのでした。
母親の内職を手伝い。小さな手はゴムで真っ黒。少年は遊びに行かないで内職ばっかりしている。そして、横にはいつもミーコが寄り添っていたのです。
そんなある日の言。
自転車で毎日通る。湖の畔、堤防の道。自転車壱代の道幅。少年の家は、湖があり、堤防があり、そして家なのです。そこを毎日通る自転車の叔母さん。知らない叔母さん。
町に魚を売りに行く叔母さん。自転車の後ろに大きな箱を取り付けて魚を入れている。
余りにも大きな箱を積んでいる叔母さん。でも、上手に自転車を乗りこなす叔母さん。
そして、内職をしている母に毎日声をかけて通る。
良い天気だね。と声をかけるのです。
その日も良い天気でした。
通る時間は毎朝8時位と決まっているのです。
叔母さんは聞く事によると1人暮らし。
売り歩く魚は、毎朝、決まった漁師さんの家に入って買う。そして売る。
そんな生計を立てていたのです。
そして、陽が沈む頃に、帰り道としてまた通るのです。
そして、今日は家にお茶のみに立ち寄ったのです。
母親と世間話をしながら、ただお茶だけを飲む。
少年にはいつもの光景なのです。
そして、少年は叔母さんが帰ろうとした時に!
叔母ちゃん。と話しかけました。
続く