『心の架け橋』優

有料ブログ・心の架け橋・魂のお掃除

『変なオッサン物語』第7話

1月12日

 

5歳の頃

 

コラー ! 少年は逃げた!必死に逃げた!

 

コラーっと大声で少年を追いかけて来るのは!

 

外を履く竹ぼうきを高く持ち上げて追いかけてくる!

 

こわ~い顔した! 4才年上の姉。

 

少年は悪い事はしていない。でも追いかけられる。

 

竹ぼうきで叩かれたら痛い。少年はいつも追いかけられていたのです。

 

原因は、姉の遊びに行く時に着いて行く。すると、来るなと怒られる。

 

可愛そうな少年なのでした。

 

母親の内職を手伝い。小さな手はゴムで真っ黒。少年は遊びに行かないで内職ばっかりしている。そして、横にはいつもミーコが寄り添っていたのです。

 

そんなある日の言。

 

自転車で毎日通る。湖の畔、堤防の道。自転車壱代の道幅。少年の家は、湖があり、堤防があり、そして家なのです。そこを毎日通る自転車の叔母さん。知らない叔母さん。

町に魚を売りに行く叔母さん。自転車の後ろに大きな箱を取り付けて魚を入れている。

余りにも大きな箱を積んでいる叔母さん。でも、上手に自転車を乗りこなす叔母さん。

 

そして、内職をしている母に毎日声をかけて通る。

 

良い天気だね。と声をかけるのです。

 

その日も良い天気でした。

 

通る時間は毎朝8時位と決まっているのです。

 

叔母さんは聞く事によると1人暮らし。

 

売り歩く魚は、毎朝、決まった漁師さんの家に入って買う。そして売る。

 

そんな生計を立てていたのです。

 

そして、陽が沈む頃に、帰り道としてまた通るのです。

 

そして、今日は家にお茶のみに立ち寄ったのです。

 

母親と世間話をしながら、ただお茶だけを飲む。

 

少年にはいつもの光景なのです。

 

そして、少年は叔母さんが帰ろうとした時に!

 

叔母ちゃん。と話しかけました。

 

 

続く